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「法服の王国」

夏休み、産経新聞に連載され話題になっていたと聞き、「法服の王国」という小説を読みました。サブタイトルは「小説裁判官」。原発をめぐる訴訟を中心に、戦後からこれまで裁判所という組織がどう対応してきたか、どのような組織で、裁判官とは組織の中でどのように仕事をしているのかが、描かれています。上下巻あわせて800ページくらいあり、詳細で、しかもリアルです。長沼ナイキ訴訟やそれを巡る問題、青年法律家協会、任官拒否の問題など、私が弁護士になるだいぶ昔の話で、断片的には聞いたことがあったものが、社会情勢等一連の流れの中で描かれていて、興味深く、また、楽しめました。業界の中では、あれは誰がモデルだとかいろいろ言われていますが、法曹関係者以外でも、また、原発訴訟に興味がなくても、十分楽しめると思います。どちらかと言うと50代以上の方のほうが当時の社会情勢などを思い出しながら読めるので、より楽しめるかもしれません。

なお、最後までこのキャラクターは必要だったのかと思う人が1人いて、その点読んだ方の意見を聞いてと思っています。



2013年8月28日 Tetsuki Namba