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ダム水害

 環境問題にはいろいろと関わってきましたが、ダムと原発に関わることはなかった、というより、避けていました。今思うと、国の政策との戦いで、一個人でどうこうできるものではない、あるいは専門知識が必要で弁護士だけでは対処できない、という思いがあったように思います。

 結局は、どちらにも関わっているのですが、ダムに関しては水害被害の原告弁護団に加わったことがきっかけでした。その訴訟の控訴審判決が9月に出て、国が上告を断念したため、10月に確定しました。地裁、高裁とも国に責任があることを認めました。どうにもならないと思っていたダム問題で、しかも、訴訟で国に勝ったのです。

 ダムの施設や運用ではなく、河川の小さな樋門の管理の落ち度が最大の争点だったので、国も最後は判決を受け入れ上告しなかった、という面もあったと思いますし、建設の是非等他のダム問題に影響を与えられるものではなかったかもしれません。それでも、私は弁護団の末席に座っていただけですが、訴訟に手弁当で協力してくれた専門家のみなさんや、弁護団の中心メンバーの奮闘する姿を間近で見てきたので、この結果はうれしいですし、あきらめないことを大切さを改めて感じています。

 今後も道内で進められていくであろうダムの建設問題に対して、あきらめず、無関心にならず関わっていきたいと思いますし、これをきっかけに上流部で建設が予定されているダムが本当に必要なのか、多くの人に関心を持ってもらえればよいと思っています。

 また、水害の被害が金銭で回復されても、今後、堤防の整備や樋門の管理などがきちんとされなければ本当の解決にはなりません。あくまで訴訟の結果に対する思いとは切り離して、万全の整備、体制が構築されることを期待しています。



2012年10月31日 Tetsuki Namba