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2012北の国から?のぼってくだってまたのぼる

  20120624furano 019.jpg 6月24日、弁護士仲間と富良野アースライドというバイク(自転車)のイベントに参加しました。
 アースライドとは「ゆっくりと流れる時間と、心地よい風。豊かな自然の中、自らの力で創り出す感動。アースライドは自転車を通して本当の豊かさを感じ、仲間や地元の人々との交流を深め、共に環境の大切さを考え、美しい自然・音楽・文化を楽しんでもらうことを目的にしたロングライドイベント」だそうです。
 http://earth-ride.jp/hokkaido/hokkaido_gaiyou.php
 確かに,自転車に「乗れる」人にとってはそうかもしれませんが,練習もせず体力にも自信のない私(坂道は嫌いですし歩いた方が早いくらいのスピードしか出せない、20キロも走ればもう十分というかそれ以上は辛い、パンクも直せない,おまけに今年もほとんどバイクに乗ってない)は,とても110キロの距離を楽しめるとは思えず,むしろ憂鬱な気分で当日を迎えました。

 当日は、朝から短いコースに変えようか、どこでリタイアして迎えに来てもらうか、などと、そろいの鮮やかな新しいジャージに袖を通したにもかかわらず、気分は一向に盛り上がりませんでした。
 そんな気持ちでいたのが悪かったのか,いざスタートすると10分ほどしたところでマシントラブル。変速したとたんガリガリと音がしてペダルが動かなくなってしまいました。見るとチェーンがおかしなところに挟まり、動きません。ついてないな、リタイアして観光でもするかな、と考えていると、ぜっけんをつけた見知らぬ人がこちらに近づいてきました。そして、私のバイクを見て「時間かかりそうだね、チェーン切るかい?スタートして10分でリタイアはさびしいね、走りたいでしょ。」と話しかけてくるではないですか。チェーン切ったら走れないでしょ!と素人の私はそう思い、適当に相づちを打ってごまかしていたのですが,「ぼく、横浜から参加している自転車屋なんだ」というのでお任せすると、あっというまに直してくれました。もちろん、切ったチェーンは別のパーツをつけてつないでくれました。パーツまで分けてもらったので代金を払わせてもらおうと申し出したのですが、彼はいらない、と走り去ってしまいました。なんと、さわやかな、いい人なんだ、と感激していると、そこへ仲間の1人が。「なんか気になったので戻ってきました。大丈夫そうですね、じゃあ、みんなに追いつきましょう!」、これまた、さわやかです。なんだか気分がよくなり、がんばって、漕ぎました。
 

 エイドステーションに到着すると、なぜかメロンが並んでいます。イベントでは、ステーションごとにいろいろご当地物が出てくるのだそうです。ようやくそこでメンバーに合流し、そろって出発。あっという間にまた一人置いていかれ、これまたエイドステーションで合流。2つ目のエイドステーションでは、ジンギスカンとおにぎりが待っていました。おなかも満たされ、何だかイベントライドって、楽しいのでは?と勘違いしそうになりましたが、やはり勘違いでした。2つ目のエイドステーションまでは、平坦で距離は24キロ、そう私の許容範囲内ギリギリに達していたのです。しかも、そこから拓真館までは、アップダウンが続くコースでした。折り返して同じ道を戻ってくることを知ると、せっかく上り終えた後の下りも爽快な気分になれず,ああ後で上るのかとげんなりします。拓真館では、エイドステーションでもらったバナナを食べながら、もう無理だ,80キロコースに変更しようと決意しました。
 そして、またまた一人になり、次のエイドステーションを目指しました。さっき下った坂だよ、長いよ、とぶつぶつ言いながら、のぼってくだってを繰り返します。
 60キロ地点のエイドステーションにようやく到着すると、仲間の姿はありませんでした。聞くと、110キロコースには分岐点で足切があって、制限時刻が決められていて、ぎりぎりなので先にスタートしたらしいのです。さて自分はどうしたものか。そうだ、がんばったけど時間制限で110キロコースには行けなかったことにして80キロコースでゴールを目指そうと、誰に言い訳する必要もないのに、とりあえず、110キロコースへの分岐点に向かうことにしました。

 ところが、分岐点には予定どおり制限時刻10分オーバーで到着したのですが、コーススタッフが110キロコース方向に手を広げ、笑顔でと案内しているではないですか。なにやら拓真館のラベンダーソフトが混んでいたために制限時刻を30分延長したらしく、「まだ間に合いますよ、どうぞ」と声を掛けられると、いいかっこをしたかったのか、つい、110キロコースに入ってしまいました。目の前は延々と続く坂道です。これは無理だ、引き返そう、と思ったところへ、別のスタッフが走ってきて、話しかけてきます。「この坂を上り切った頂上からの眺めは最高なんだよね、今振り返っちゃダメだよ、楽しみにとっておきな。」、いやいや、それどころじゃないってば、と思いつつ、「そうなんですか、そりゃ楽しみです、がんばりますよ」と答えてしまい、しばらくご一緒することに。いまさらコースを逆送するのはみっともなくてできません。引き返す機会を失ってしまいました。
 坂は、きつくて、のろのろと上ります。坂の頂上近くに、カフェがあり、何だか楽しそうに参加者のみなさんが、湧き水をボトルに汲んだり、休憩をしています。私は、太ももはぱんぱんに張っているし、膝は痛いし、辛い辛いとしか思っていなかったのですが、みなさん本当に楽しそうです。なんか違うなあ・・私も、そこでアースライドのコンセプトが理解できたのか、ちょうど脳内で何かが分泌されたのかわかりませんが、何だか楽しくなってきました。しばらくすると坂が終わり、平坦な道がつづきます。その先はくだりのようです。余裕が出てきたのか、バイクを止めて風景写真など撮りながら、気分良く、下ります。上りもありましたが、あまり気にならず、北の国からの「拾ってきた家」の前を通ります。「拾ってきた家?やがて町に」なんのことやらわかりませんが楽しそうです。さらに行くと、76キロ地点、「五郎の石の家」前にエイドステーションがありました。石の家、初めてきました、うれしくて写真を撮ります、もう観光気分です。富良野サイダーを飲み、チョコレートを食べ、しばらく休んで、さぁ出発。
 上りもありましたが、次のエイドステーション(まだあります。)手前の長い下り坂は、最高に気持ちがいいポイントでした。周りに誰もいなかったので「○○?」と奇声を上げながら下ります。
 下りきったところで,最後のエイドステーション。富良野バーガーさんがソーセージとピザパンを焼いてくれています。すっかり、気分も良くなり、ゴールで待っている仲間のことも忘れ、食べまくりました。よっぽどうれしそうに食べていたのか、スタッフにも写真を撮らせてくれといわれて、ついピースサイン、舞い上がってます。

 最後は、平坦な道をしばらく走り、ゴール地点へ。何とか110キロ完走です。アースライドを堪能させていただきました。
 走り終えた後に気づいたのですが,最後の坂では,せっかくスタッフが景色の楽しみ方をアドバイスしてくれたのに,坂を上りきったことに満足して後ろを振り返ることを忘れていました。あそこまで言われるとどんな風景だったのか気になります。何だか坂も嫌いでなくなったような気もするので,来年も参加しようと思います。

 

 



2012年6月25日 Tetsuki Namba | コメント(0) | トラックバック(0)

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