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トムラウシ遭難事故に関するシンポジウム

_1_.JPG 昨年のトムラウシ山遭難事故から約1年が経過しました。未だに刑事事件は捜査が続いている状態ですが、事故を繰り返すまいと考えている山の人たちが、7/11札幌でシンポジウムを開催しました。
 ツアー会社、ガイド、リーダー、山が趣味な人など関心を持つさまざまな人を対象としたシンポジウムのため、4時間でも議論は深まりませんでしたが、これまで考えていたことが整理できたり、違う視点に気づかされりと個人的には参考になりました。
 営利型の登山と言っても、個人のガイドがやっている小規模のものと今回の事故のようなツアー会社が企画するものでは問題点も違うようですし、個人への啓発が必要なことはもちろんですが、仕組みの検討も不可欠だと改めて感じました。
 問題が大きくなれば規制を求める声が大きくなり行政も動かざるを得なくなる。しかし、規制するだけでは解決はしないでしょう。よりよい方向へ誘導する仕組みを考えていくべきだと思います。北海道は、ガイド資格制度をどうしようとしているのか、関心を持っていきたいと思います。
 今回、気になったのは、リスクという言葉が頻繁に出ているものの、何をリスクと言うのかその中身にあまり関心が払われていないように感じたところでした。事故が起きること、をリスクと呼んでいるのでしょうが、事故が起きれば大変、重大な問題、と抽象的に言うのでは足りません。事故は発生してそれで終わりではなく、「その後」が大変です。トムラウシの件では、1年経っても刑事事件の捜査が続いています。刑事上の責任、民事上の責任、1年経ってもつづく報道(手元にある北海道新聞の関連記事だけでも40枚くらいあります。)、これらは、事故に関係した人すべてにのしかかるものです。それらの重さを具体的に理解しなければ、リスク回避にどこまで手間ひま、費用をかけるのかも判断がつかないはずです。
 関心を持っている、知っているというのであれば、余計なお世話ですが、大丈夫かなあ、と改めて、思いました。


2010年7月11日 Tetsuki Namba | コメント(0) | トラックバック(0)

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