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山岳救助事故訴訟

 今日、昨年北海道で起きた山岳救助の事故に対する裁判の第1回公判期日が開かれた。
 意見陳述で、遺族は、救助隊に救助を要請し、助けてもらえると信じていたのにその期待を裏切られ、亡くなった子供の無念さを思うと、このまま問題を放置することはできず、山岳救助のあり方を問い、救助体制の改善を求め、同じ過ちを繰り返させないために、訴訟を起こしたと、その想いを述べた。
 そして、弁護団の1人が記者に対して、トムラウシの事故では捜査として、事故の原因や背景等が検証されるが、捜査が行われない救助隊の事故に対しても同じように検証がなされなければいけないと述べていたが、まさにそのとおりだと思う。
 この裁判が提起された際には、無償で救助に携わっている人たちの活動を萎縮させると批判的な声がネット上にちらほら載っていた。しかし、そうだろうか。正しい知識を得て、理解をし、その結果、活動範囲が結果として狭くなったとしても、それは本来の正しい姿に収まったというだけだ。むしろ、知らないから怖いものもなく無茶もできたが、知ったら怖くなってできなくなった、というのであれば、今のままの方がもっと怖い。また、中途半端でよくわからないままだから必要以上に萎縮してしまうことも、珍しいことではないが、もちろん正しい姿ではない。事実が明らかになることで、正しい知識、理解が進むことは、決して無駄ではないはずだ。
 相手が行政だけに、中でも警察という組織だけに、事実が明らかになるのか不安もあるが、できるだけ事実を伝わればよいと思うし、その努力をしていきたいと思う。


2009年10月26日 Tetsuki Namba | コメント(0) | トラックバック(0)

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