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温暖化対策(中期目標)

新聞報道によると、政府は、温室効果ガス削減の中期目標を10日にも発表するらしい。

 世論調査では、中間的な「90年比?7%」が約45%ともっとも多かったそうで、政府は「90年比?7%」案を中心に検討しているようだ。

 しかし、先月締め切られたパブリックコメントでは、もっとも緩い「90年比+4%」案を指示する回答が約75%を占め、ついで、もっとも厳しい「90年比?25%」案が13%だったが、他方、WWFが世論調査会社に委託して実施した電話調査では、「90年比?25%以上」を指示する回答が60%を超えたらしく、何をもって多くの国民から指示を得ているというかは難しい。

 もっとも、みんなが指示しているし、中間的なところが無難だ、と言っていていいのか、という気もする。

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の指摘を踏まえた気候変動枠組み条約の作業部会が今後の協議の基礎として作成した文書では、先進国が90年比?25%?40%と高い目標数値を列挙し、発展途上国は先進国が累積的に公平の水準を超える大量の温室効果ガスを排出してきた責任を取るよう求めている。

 環境大臣が閣僚会議で「?7%」からの上積みを求めているのは、今後の国際会議における日本に地位も考えてのことなのかもしれない。経済産業大臣は国内産業界に配慮し、理想論に走って途方もない負担を国民に押し付けるのは適当でないと反対しているが、そんなことを言っている場合なのだろうか。

 そんな中、国際的な基準に合わせるとかで、今後は90年比ではなく、2005年比で表現すると政府が発表したのは、ますますどうなんだろうと思う。国際的に統一したほうがいいというのはわかるが、90年以降も排出量は増えているのであり、2005年比とした方が削減率が上がる。今までの経緯を知らない人が聞けば、2005年比とした方が中間的な値をとっても、結構がんばってるじゃないかと誤解するだろう。それを狙って、このタイミングだとすると・・・この先、今の政府にこの問題を託していていいのだろうか。

 日弁連の中期目標に関する意見書はこちらを参照
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/090515.html

 この問題に積極的に取り組んでいるNGO「気候ネットワーク」のホームページ
http://www.kikonet.org/theme/index.html 



2009年6月 8日 Tetsuki Namba | トラックバック(0)

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