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ゆふいん

由布院に行ってきた。山に囲まれた雰囲気のあるいい街だった。

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 この街は、街の人気が上がるのとともに押し寄せた開発の波を独自の条例を作るなどして防いだことでも有名で、NHKのプロジェクトXでも取り上げられている。まちづくりに興味があって、その取り組みにも興味を持っていたので、果たして由布院はどんな街なのか、市町村合併で隣接する町と合併したことで変化は無いのかが気になっていたが、タクシーの運転手さんの話では200以上の宿泊施設があるそうだが目立って大きな建物もなく山間にある小さな温泉町という景観そして雰囲気が守られているし、合併後も今のところ変化はないそうだ。
 今、都市では超高層マンション建設などの開発が各地で続き、近隣住民が住環境や地域の文化、コミュニティを守ろうと運動を展開しているものの、思うようには成果が上がっていないことが多い。「景観と住環境を考える全国ネットワーク」http://www.machi-kaeru.com/index.htmlが今年立ち上げられ情報交換も進んでいるが、MLでは、各地の運動にかかわっている人の切実な思いがつづられている。各地の住民の力に比べて開発の力がそれだけ強いということなのか、法制度が開発よりなのか、日弁連の環境委員会では2007年に「住み続けたいまち・サスティナブルシティへの法的戦略?快適なまちに住む権利の実現に向けて?」というシンポウムを開催しており、その調査で海外の法制度を学び研究者の意見を聞き、実行委員の間では土地に関しては所有権の絶対という原則は妥当しないのではないかが議論されていた。建物が近隣に与える影響は大きく、公共性が強い性質を持つことは明らかなので、制約を受けて当然なのだという前提で、所有者も考え、法制度も整えられることが必要なのだろう。
 そんな中、札幌で、3番目の住民主導の地区計画が条例化されたことが報道された。地区計画とは、その地区独自の規制を作る都市計画法上の手段で、この地区では住民が協議によって15メートルを超える建物は建てられなくするというルールを作成し、それが審議会、議会を経てこのたび正式に公的なルールとなったのだ。今の制度の中では住民が自分たちの住環境、景観などを守る少ない手段だが、高さが規制されれば、自分たちの土地の経済的な価値は下がるわけで、それでも守りたいものがある、その思いを地域で共有できる、というのは素晴らしいことだと思う。マンション建設計画がきっかけのようだが、何が地域の住民を一つにまとめたのか、是非、聞いて見たいものだ。
 ちなみに、自分が住んでいる地域にはどのような建物が立つ可能性があるかは、都市計画法の用途地域の指定で予め調べることができる。札幌市の場合は、都市計画情報サービスhttp://www.city.sapporo.jp/keikaku/web-gis/ で簡単に調べることができるので、気になる人はどうぞ。



2008年10月19日 Tetsuki Namba | トラックバック(0)

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